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変形性ひざ関節症のもっとも直接的な証拠

コラム:ひざの痛みをとる方法
「変形性ひざ関節症のもっとも直接的な証拠」


変形性ひざ関節症の中期ごろになると医師のところへ行くことが多くなると述べましたが、では専門家はどのようにして診断するのでしょうか。

まず大きな手掛かりになるのは、いわば状況証拠です。女性で年齢が50歳以上というのが、診断の第一のカギになります。

第二には、原因がよくわからないまま症状がじょじょに起こってきていることです。

なんらかの細菌やウイルスなどの病原体が原因になっているわけではなく、むしろ加齢(齢を重ねること)がひとつの大きな要因となって起こっているのです。

症状がでる一年も五年も前から、じつは無症状にその準備状態がはじまっていて、少しずつ症状がでていることです。

直接的な証拠はX線写真です。

変形性ひざ関節症の病因は軟骨が減ることです。X線写真では骨はよくうつりますが、軟骨はうつりません。骨はかたいカルシウム分が多いので、X線を透過させないため、その影がX線写真にうつります。

しかし、軟骨はカルシウム分がまったくないので、筋肉やすじの部分と同様、X線は素通しになり、写真にはうつってこないことになります。

X線写真では、軟骨のある場所は上下の骨(大腿骨と脛骨)のすき間(関節裂隙)としてしかうつりません。ところが、軟骨のことを考えると、このすき間がとても大事なのです。

変形性ひざ関節症では、軟骨がすり減ったぶんだけこの関節裂隙が狭くなります。とくにこのすき間をよくみるためには、立って体重をかけてX線をとると(これを立位X線写真といいます)正確にすき間を評価できます。

立位X線写真をとると、正常のひざではこのすき間は六〜八ミリメートルぐらいの間隙としてうつります。変形性ひざ関節症の中期ごろになると、このすき間は三〜四ミリメートルぐらいになり、狭くなっていることがはっきりわかります。

これが変形性ひざ関節症のもっとも直接的な証拠になります。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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