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ゆっくり進行し、発症時期がわからない

コラム:ひざの痛みをとる方法
「ゆっくり進行し、発症時期がわからない」


変形性ひざ関節症は、進行するにつれて、階段の上り下り、外出、買い物などの歩行、立ったり座ったりなどの日常活動が大きく制限され、不自由な状態を起こすことになります。

しかしこれらの状態は、いっきょにひどくなるわけではなく、何年もかけてじょじょに進行していくのがふつうです。

したがって、変形性ひざ関節症の症状は、病期(程度の進みぐあい)によって大きく異なります。

病気の進みぐあいを便宜的に三期に分けて、それぞれの症状をお話しすることにします。

変形性ひざ関節症は通常、少しずつゆっくりと発症してくるために、あとになって患者さんに「いつから痛くなりましたか?」と聞いても、はっきりいつから症状がでてきたかを思いだせない人が多いものです。

病院の外来でみている変形性ひざ関節症がだいぶ進んだ患者さんで、X線写真から推定すると、もう10年か15年ぐらい前から病気がはじまっただろうと思われる人でも、「いつから症状が起こってきましたか?」と聞くと、たいていは「そうですね、5〜6年前後かしら」と答えられる人がほとんどのようです。

これは、中高年の人特有の「だいぶ前のこともつい最近起こったことのように思っている」こと、さらには、この病気がはっきり記憶に残っていないぐらいのささいな症状ではじまるであろうと思われます。

変形性ひざ関節症のもっとも初期の症状は「朝など動きはじめのひざのこわばり」です。

これは朝起きてすぐ歩きはじめるときのことで、時間にして4〜5分間、歩数にして100〜200歩ぐらいのあいだ、ひざのこわばり感、重い感じ、鈍い痛み、あるいはなんとなくひざの歯車がスムーズにかみ合わないなどと感じる状態をいいます。

ところが、このひざのこわばり感は朝動きはじめのほんの4〜5分間だけのことで、昼間はなにもないことが多いため、本人もあまり気にとめないですごしてしまいます。

この時期が人によって1〜2カ月、あるいは数年間つづくこともあります。自然によくなったり、また症状がでたりすることもあります。あるいはこの時期がなく、すぐにつぎの痛みがでてくることもあります。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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